猛暑に見舞われている日本列島に、オリンピックが、そして、佐久の地には、少林寺拳法のインターハイがやってきました。 そして、その1週間前には、長野県の少林寺拳法大会もあり、ずっと大会続きとなっています。
去年建設された県立武道館にとっては、初めての大きな大会となる第48回全国高校生大会インターハイは、全国43都道府県より、650名近くの拳士と役員200名近くの方々を迎え、県立武道館すべての施設を使って4日間にわたり行われました。> 各県の代表ということもあり、一人ひとりの機敏な動きには、とても心動かされるものがあります。昨年は、コロナ禍の影響により中止になってしまった大会を、拳士一人一人が、さらに役員の方々が、一丸となって、感染防止に努めながらの4日に及ぶ大会を見事に成功させました。4日目大会の閉会宣言が馬場先生によって宣言され、その後、役員と手伝いの方々で片づけをし終わり、すべてが終了したとき、この大会をリードしてきた中島競技委員長の目から流れる涙が、コロナ禍での大会をしかも、初めて体験する少林寺拳法をその大会を無事に乗り越えたという安どと感謝が表れていました。本当にご苦労様でした。そして、佐久の地に来てくれたありがとうがございました。 さて、大会は目の当たりにする演武はどれも迫力があり、基本がしっかりとした姿勢からと繰り出される素晴らしい技ばかりです。私は、招集場で拳士たちの招集を行う傍ら、拳士たちのウォーミングアップを見る機会があったのですが、そのアップを見ているだけで、どの拳士の演武が素晴らしいのかが大体わかりました。
構えた時のその立ち姿は、凛とした美しさがあり、そして体の入れ替えより繰り出される突きはスピードがあり、とてもキレのあるものです。中でも、この大会まで、中学1年生の時より、全国大会で最優秀賞を取り続けている石川県の小松工業高校の日光・木本組の演武は、大変すばらしいものでした。さらに彼らが影響を及ぼしているのでしょうか、同校からは、もう一組の組演武がエントリーしており、彼らの団体演武もスピードと切れ、正確な受けからのスムーズな投げは、理にあっているものでした。 そんないろいろな高校生の頑張りの中にあり、佐久市南スポ少出身東海大諏訪高校の浅川凰生拳士が、男子単演8位という素晴らしい活躍をしてくれました。また、他にも同校の牛尼萌那さん、屋代高校の北沢都夢君も決勝に進む活躍がありました。大変にうれしく思うとともに、この素晴らしさを伝えていかなければならないと思いました。